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    覚醒とセクシャリティ2

    ◆原動力

    ヨガ修行に打ち込むようになったきっかけは、10代の頃の学校生活が面白くなかったし、大学に進学してもずっと物足りなさを引きずって、型にはまった人生設計に失望感を覚えて、それで日常の閉塞感から脱却したいと思った。そんな一般的(そうでもないか)動機として自分でも認識していたつもり。

    あまり思い出したくもない深い動機については、以前は笑い話とて扱ってた、今思えばかなり決定的なもの。


    ◆10代の転機

    高校時代は、かなり親しい友達がいた。

    お互い距離感が近く、担任の先生からも「君達兄弟みたいだね」と言われることもあった。

    でも、そんな平和な話で終わらなかった。

    受験シーズンも終わり、そろそろお別れの時期、その友達が「屋上へ上がろう」と誘ってきた。

    時期も時期だし、お互いの未来について話すか…なんてノリを想像してたら、屋上についた途端、彼は人が変わったように豹変して襲いかかってきた!

    完全に野獣モード。こっちとしては無理無理ヤメテ…

    男って力が強いし、抵抗しきれない。彼も本気だし、必死に抵抗したときの恨めしい表情は今でもよく覚えてる。

    本気で「好きだ!」と告白された時の彼の真剣さにも、本当に深刻に悩んだ。

    当時としては「(自分は)男のはずなのにどうして?」という思いの方が強かった。

    私は体格も異様に華奢だし、喉仏が殆ど無いことを指摘されたりと、何かと10代の頃は男としてダメっていう自己イメージが固まりつつあった。

    ハイティーン以降、世のおじさま方のセクハラとか、そんなのがちょくちょくあった。

    この頃に何か、男の性衝動についての恐怖心のようなものが固着してしまった気がする。


    ◆恋愛禁止

    何度か女性と恋人関係になったこともやっぱりあった。

    ただ、その度に「セルフ破局」を繰り返してきた気がする。

    自分としても乗り気だった関係が、どうしても自分自身行き詰まりを感じて、崩壊してしまう流れは変えられなかった。

    ものすごく私を好いてくれていた人もいたけど、どうも自分でもおかしいと思った。

    キスのときも「息苦しい、早く終わらないかな…」だし、肝心のシチュエーションでも完全に受身で、自分の中に「雄性行動」のデータが欠落してるんじゃないか、ってそう考えざるを得なかった。

    でも相手は男並みに衝動的なので、強引にコトは進みましたが…

    完全に「付き合いを付き合ってる」という状況に気づくまで、そんなに時間がかからなかった。

    そうこうしているうちに、自分が男の役割を強制されることについて自己嫌悪に悩まされるようになった。

    だんだん、相手が自分を求めてくることに苛立ちを覚えた。

    彼女がすごく嫌いと言うわけではなく、自分に男を求められることにすごく嫌悪感が募って、ひたすら苦しいだけの状況に陥った。

    「私を苦しめないで。」そういうメッセージを伝えて、強制的に関係を断ち切ることに必死になった。

    自分の中にも、男の要素があるし、それを顕在化させられることで、相手に対しても怒りすらおぼえるようになって、問題の深刻さに改めて気づかされた。

    女性に対して好きという感情もあるけど、それを満たすことは潜在意識が許さない。

    本当は、女の心で好きな男性に近づく時のほうがドキドキする方だけど(あーまたぶっちゃけちゃった)、当然そんな関係はハッピーエンドなんてあり得ない。下半身が人魚だから、人間の男性とは結ばれないんです(泣)という、あの話と同じですよ(互換性の問題、わかりますよね?)。


    恋愛や、今後の婚活なんてことに話が及んで、真剣に考え出すと発狂しそうな意識が出てくるので、ずっとそこから意識をはずすようにしてた。


    ◆性別を越えたい

    特別真剣に、死にもの狂いでヨガ修行に打ち込む気になったのは、こういったことが原動力になっていたと改めて思い返すことになった。自分自身では笑い話程度に認識していたけど、深い意識では相当ショックが大きかったのかもしれない。

    自分自身、GIDだというのは認めざるを得ないと、最近は観念してる。それでも一般的な治療方針には納得いかなくて、そこは拒否っています。やっぱり正面突破で性別のミスマッチを越えていきたい。

    前置きで終わってしまいましたね…

    つづく。

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